日程・参加者とワーク内容
9月2日(土)〜3日(日)
天気に恵まれた2日間、OB・OG会兼山小屋ワークを行ってきました。4年ぶりに現役のワーク合宿も実施され、合同で講習とワークを行いました。現役は3年生以下全員が山小屋初体験になるので、山小屋の利用や維持管理についてのノウハウを継承することを重点にしたワークとなりました。
現役はTeamAとTeamBに分かれてもらい、院生含めた若手OBにはメンター役として各Teamを担当してもらいました。OBは各作業担当に分かれてもらい、各リーダーを中心に講習やワークを現役向けに説明しながら実施しました。
涼しくなった夜はファイヤーを囲んで食事や歌・お踊・花火、世代を超えた話に遅くまで花が咲きました。
詳細は以下へ続きます。
前日の講習会
前日9月1日(金)に荒井さん、森さん、飯島の3名で先に入って、2つの講習会を行いました。現役との交流をしやすいように、ネームプレートも荒井さんに作成頂き全員着用しました。
オイルランタン講習会・発電機講習会
オイルランタン講習会では、ランタンの清掃、芯の取付、燃料補給、着火方法など荒井さんから説明頂きました。
発電機講習会では、ガソリン補給とオイル補給、操作パネルの意味と、始動手順を説明し、各自実施してもらいました。スターターを引く力加減だけでなく、チョークの加減や、暖まっているときのチョークを使わない始動などコツの理解が結構必要でした。
2日午前中
草刈り機講習と側溝の落葉泥の撤去作業
OB・OGの集合は13時なので、午前中は草刈りと側溝の落葉泥の撤去作業を行いました。
草刈り機の安全な使用法を説明する森さん。
小屋の北と西側の側溝と風呂トイレ前の側溝をきれいにしました。
少年自然の家へのショートカットルート
林道ではなく小屋から少年自然の家方向の南側へ下るルートが消えかけているので、スマホで位置を確認して、鉄塔を通り過ぎ、林道に突き当たるまでみんなで歩いて行ってみました。
開会式・ワーク説明
2日の13:15より、開会式と簡単な自己紹介、献花、ワーク内容の説明を行いました。
現役8名、OB・OG22名の参加です。
チェーンソー・まさかり講習と薪造りワーク
田中さんよりチェーンソーの仕組みと安全第一の考え方、使い方の説明のあと、各自エンジン始動を体験。なかなか始動しませんでしたが、最後は全員うまく始動できました。
まさかりと鋸は若手OBの指導の下、大変ですがうまく切断・割れるようになった模様。
水道設備の使用方法及び点検メンテワーク
笠倉さんから水源と集水桝の仕組み、清掃方法、継手の切り離しと接続方法を説明頂きました。また、点検バブルや下流バルブの位置や利用手順、蛇口の分解清掃方法も体験してもらいました。集水桝の蓋がずれやすいので、改良する予定です。
橋の修復、ファイヤー準備
中馬さんに橋の修復をしてもらいました。
ガソリンランタン講習会
2日目、北原さんからガソリンランタンの仕組み、点け方、メンテ方法などなどを説明してもらい、そのあと全員ランタンの点火やマントルの交換に挑戦しました。
山小屋では必須のテクニックですね。
トイレ汚泥汲取り・排水管調査
トイレの汚泥を発電機に接続した電動ポンプを貯留槽に降ろし排水しました。携帯トイレの利用に移行しているので主に小水でしたが、携帯トイレを落としたのか詰まったものが3つありそれも引き上げ排出しました。
風呂の排水がどこに排出されているのか不明だったので、配管を調べ下流バルブの下部に埋設されていることが分かりました。
下が風呂の排水
食事とファイヤー
夕食
夕食はコロナ対策として各自で持参し準備しました。山での食事はいつも美味しい。久保田さんの食材はいつも豪華ですごいです。佐藤さんの新潟の地酒も最高です。現役はパスタでしたね。ワークを行った後の充実感であふれるみんなの笑顔が素敵です。
ファイヤー
古賀さんを中心に準備したファイヤーに点火され、全員で囲んであらためて各自詳しめの自己紹介からスタート。
盛り上がってきたところで荒井さん御指導の下、じんじろげ踊りを全員で楽しみました。
次に山の歌の歌詞を配布し、「燃えろよ燃えろ」「遠き山に日は落ちて」「ワンダーフォーゲルの歌」「旅鳥」「穂高よさらば」をみんなで歌いました。
若手OBからは「都市大の校歌」の熱唱があり、そして佐藤さんが持参してくれた花火大会になりました。
おわりに
来年に向けて
今回多くの若手OBに参加協力を頂き、現役のサポートをお願いしました。特に本木さんには研修で多忙の中、事前に現役向けの資料作成やオンライン会議での説明、さらに仲間にも声掛けしてもらい感謝です。
次回はもっと山小屋生活の(不便な?)楽しみと楽しみ方を伝えたいとの感想を若手OBからもらっています。
あっという間の2日間で、現役へのノウハウの伝承にはまだまだ時間不足は否めません。来年も現役とさらに密に連携して、有意義な山小屋ワークを行えればと思います。今回参加できなかったOB・OGの方々も、来年は同期を誘って参加してみませんか。
現役からの感想(3年橋本さん)
OB・OG会の皆様
じんじろげ小屋ワーク合宿では、大変お世話になりまことにありがとうございました。
9月1日は荒井さん、森さん、飯島さんの三人のOBの方々が一日早く来てワークをしてくださりました。初め、小屋の掃除や電動草刈り機で刈りを行いました。オイルランタン講習会では、手入れをしてついた、暖かいランタンのあかりに心が温まりました。発電機講習会では、初め操作に苦戦しましたが、小屋の電気がついた時には本当に感動しました。講習会のおかげでこの日から明るい夜を迎えることができうれしい限りでした。知識を得ることで小屋生活がどんどん楽しくなることを実感した一日でした。
9月2日からは20名のOBの方々にワークをしていただきました。チェンソー、まさかり講習では使い方や管理の重要性について学びました。スターターを引くことに苦戦し、皆で何回も練習しました。成功したときは本当にうれしかったです。その後、薪造りをしました。普段は店で買ってどんどん使っていた薪にありがたみを感じ、達成感を味わうことができました。水道設備の使用方法と点検方法や配水周りの整備の説明を受けOBの方々がこまめに点検して水の動線を確保していること、管理することの重要性を学びました。ガソリンランタン講習会では、うまくマントルを付けるのに少々苦戦しましたが、電気にはない良さオイルランタンにはない良さを感じました。それぞれの違いを知ったうえで選択して、手間をかけることの楽しさを知りました。
夜はキャンプファイヤーを行いました。OBの方々が歌っていた、じんじろげの歌などを披露していただき一緒に歌ったり踊ったりしながらOBの方々の時に混ぜていただいたような気持になりました。歌を一つの火を囲みながら歌うことは新鮮でとても楽しかったです。じんじろげ小屋がOBの方々によって作られたことや、合宿中の様子など貴重なお話を聞かせていただきました。
苦労や責任の中にあるやりがいや楽しさがあるということや、その経験が今に続いていることを知り、長く続くOBの方々の交友を見て、私たちもそのような関係を目指したいと感じました。また、じんじろげ小屋の将来についての考えを伝えていただき、サポートしていただき、とても感謝しています。慣れない環境で苦労を感じるときもありましたが、協力してワークに取り組んだり小屋への新しい道を知ったり経験していくうちに出来ることが増えるとどんどん楽しくなりました。この合宿を通して食事や用品の準備などまだまだ改善すべき点を見つけました。次の機会に生かせるようにします。貴重なお時間を割いて未熟な私たちに学びの機会を頂き本当にありがとうございました。これからの部活動を前向きに考える良い機会になりました。心より感謝申し上げます。
林道の現在の状況は今後確認してレポートします。日程決まりましたらサイトから予約お…